Zaitaku Eiyou 在宅えいよう薬局
Column

梅雨どきのお薬の保管と、暮らしのひと工夫

2026.06.04 コラム

熊本も、梅雨の季節を迎えました。しとしとと雨の続くこの時期は、お体だけでなく、実はお薬にとっても少し気をつかいたい季節です。ご自宅で療養される方やご家族から、「お薬はどこに置いておけばいいの?」とご相談をいただくことも、この時期は増えてきます。今日は、梅雨どきのお薬の保管について、ご家庭でできるちょっとした工夫をお伝えします。

湿気と温度に、やさしく気をつけて

多くのお薬は、高温と多湿が苦手です。直射日光の当たる窓辺、コンロや電子レンジのそば、湿気のこもりやすい洗面所まわりは避けて、風通しのよい棚や引き出しで保管していただくのがおすすめです。

「いっそ冷蔵庫に入れたほうが安心では?」と思われる方もいらっしゃいますが、指示のないお薬を冷蔵庫に入れると、出し入れのたびの結露で、かえって湿気てしまうことがあります。「冷所保存」の指示があるお薬以外は、常温の保管で問題ありません。

一包化のお薬は、その週の分だけ

一回分ずつまとめた「一包化」のお薬はとても便利ですが、袋を開けて空気に触れる時間が長くなると、湿気を吸ってしまうことがあります。お薬カレンダーにセットするのはその週の分だけにして、残りは袋のまま涼しい場所で保管しておくと安心です。

「いつもと違う」と感じたら、お気軽に

錠剤が変色している、カプセルがやわらかい、粉薬が固まっている──そんな「いつもと違う」に気づいたときは、自己判断で処分せず、まずは薬剤師にお声がけください。

在宅えいよう薬局では、ご訪問の際にお薬の保管状況も一緒に確認し、季節に合わせた保管のご提案をしています。飲みきれずに残ってしまったお薬の整理(残薬の調整)も、どうぞ遠慮なくご相談ください。


雨の続く時期は、外に出るのもおっくうになりがちです。だからこそ、お薬のことで困ったときに、ご自宅にいながら相談できる薬局でありたいと思っています。梅雨のあいだも、どうぞご無理をなさらず、おだやかにお過ごしください。

在宅えいよう薬局 管理薬剤師
中西 祐介

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